似ているけど違う?コーチングとティーチングの使いわけとは

公開日:2022/04/15  最終更新日:2022/04/19

企業の成長にとって部下を育成することは非常に重要です。そして、部下育成の方法として、コーチングとティーチングというマネジメント方法が存在します。よく似た言葉に感じますが、双方には多くの違いがあります。そこで本記事では、コーチングとティーチングの違い、使いわけのポイントについて解説します。

コーチングとティーチングの違い

そもそもコーチングとは、英語のコーチ(coach)という言葉に由来します。コーチ(coach)とは馬車を意味し、馬車に乗って目的地まで届けるということから、ビジネスシーンでは部下や会社の目標達成を支援するという意味で使用されるようになっています。

一方、ティーチングは、英語の教える(teach)という言葉に由来し、現在では、指導する側の持っている知識や技術を相手に教えるという意味で使用されています。つまり、コーチングは会社や部下が掲げる目標を達成できるようサポートすること、ティーチングは教える側の持っている知識を部下に教えるという場合に利用され、指導する側の果たす役割が異なるという点が最大の違いです。

また、コーチングとティーチングはほかにも異なる点があります。たとえば、コーチングは指導する側が相手に対してアドバイスを行わず、自分自身で答えを発見できるようサポートを行います。そのため、コーチングを通じて自分で答えを発見でき、個人の主体性を向上させることができる点が特徴です。ただし、コーチングは一度で完結するものではないため、時間をかけて何度もサポートする必要があります。

一方、ティーチングは教える側の持っている知識やスキルを教えるというマネジメント方法であるため、スピーディに知識や技術を習得させることができます。しかし、コーチングのように相手の主体性を向上させるという効果はありません。

そして、ティーチングはオペレーションが決まっている業務を相手に習得させる際に効果的です。反対に、コーチングはやり方のない仕事を依頼する際や相手もモチベーションを向上させる際に効果的な指導方法です。

ティーチングのメリット・デメリット

ティーチングを活用して指導を行うことは、メリットとデメリットが存在します。まず、ティーチングの最大のメリットが、効率的に相手に知識やスキルを伝達できるという点です。そのため、すぐに習得してほしい技術がある、業務を行う上で必ず知っておかなければならない知識があるという場合にはティーチングが最適なマネジメント方法です。

また、ティーチングは、一人の指導者が講義形式で大勢に対して指導を行うことができます。つまり、必ず全員に教えておきたいという知識や技術を指導する際にも効率的なマネジメント方法なのです。

一方、ティーチングのデメリットは、指導者が知っている知識や技術の範囲内でしか教えることができないという点です。そのため、ティーチングでは答えのない解決法を指導することが難しく、明確に答えが決まっているものしか伝授できません。

また、ティーチングは、指導者が一方的に指導する方法であるため、部下が能動的に動けなくなってしまう可能性があります。つまり、将来的に一人で仕事ができるような主体性や能動性を育成したいという場合には、コーチングを活用することをおすすめします。

さらに、一方的に指導されることが苦手な部下の場合、ティーチングはかえってモチベーションを下げてしまうことを注意しておくようにしましょう。

コーチングとティーチングを使いわけることがポイント

コーチングとティーチングはどちらかが優れている指導法であるのではなく、どちらも優れた指導法です。ただし、指導方法がまったく異なるため、相手にどのような効果を与えたいかによって使いわけることが大切です。

たとえば、コーチングは相手に気づきを与え、自分自身で答えを見つける力をつけられることを目的としています。そのため、来期の目標を決める、自分に合う営業方法を見出すといった決まった答えがない場合に最適な指導方法です。

一方、ティーチングは、相手に知識や技術を教える、アドバイスをすることを通じて、相手がスピーディにスキルを習得することが目的としています。つまり、明確な答えが指導者にある場合に最適な指導方法であり、電話対応やレジ応対の方法を教える際におすすめの指導法です。

業務内容や相手の持っている知識・スキルに応じて指導方法を決めることで、効果的に相手の成長を促進できます。

 

コーチングとティーチングはどちらも企業や部下を育成する際に活用される指導方法です。そして、名前は似ていますが、まったく異なる指導方法を採用しているため、メリットや相手に与える効果も異なります。また、コーチングとティーチングはどちらかが優れた指導法であるということではありません。つまり、相手に与えたい効果や業務内容に応じて、適切な指導方法を選択することが大切なのです。

おすすめ関連記事

SEARCH

新着記事

大手企業に限らず、自治体や中小企業でも人材アセスメントの導入が当たり前の時代になりました。慢性的な人手不足に加え、欧米並みに転職や離職も増えた昨今、優秀な人材の育成や確保に向けて、強力な組織
続きを読む
コーチングを新人育成や社員面談に取り入れたい、と考えている方はいませんか?コーチングは、どんなシーンでも活用できるというわけではありません。ティーチングのほうが向いているというケースもありま
続きを読む
ビジネスシーンで注目されているコーチング・ティーチング・コンサルティングの違いをご存知ですか?同じ物なのかと勘違いしている方も多いですが、ティーチング・コンサルティング・コーチングは全くの別
続きを読む