誰でも簡単にできる?セルフコーチングのやり方とは
コーチングと違い、セルフコーチングなら誰でも簡単にできると口にする方がいます。しかし、実際には「コーチングへの正確な理解」がなければ、セルフコーチングはできません。また、自ら継続して実践する努力が必須です。この記事では、セルフコーチングのやり方についてご紹介します。これから成長していきたい方は、ぜひ参考にしてください。
セルフコーチングとは
ここではまず、「セルフコーチングとは何か?」という説明をさせていただきます。
自分で自分をコーチングする
コーチングは、コーチ(馬車)が語源となっています。馬車が乗客を目的地へ送り届けるように、クライアントを目標やビジョンなど「最終的なゴールとなる目的地」へたどりつくためにサポートすることがコーチングです。そしてセルフコーチングでは、その名が示す通り自分で自分をコーチングすることとなります。
セルフコーチングの目的とは
セルフコーチングの目的は、主に3つあります。「自分の抱える問題を解決すること」「能力を最大限に発揮し、自らが望む目的やゴールを実現すること」「自分の生活や、人生をよりよくすること」です。
よく混同されがちですが「幸せになりたい」といった抽象的な目的ではなく、「何が自分にとっての幸せなのか?」を具体的に言語化していき、言語化した目標やゴールを実現していくのがセルフコーチングの目的となります。
コーチングと何が違うのか?
もっとも大きな違いは「コーチ(指導者)が他者なのか、自分自身なのか?」という点です。とくに他者へ依頼するコーチングでは、指導者との相性や信頼関係なども重要になってきます。
当然ですが相性がいまひとつで信用できない相手が指導者だと、効果が出るとはいえません。同様にセルフコーチングでは自分で自分をコーチングしますが、ネガティブ思考だったり自信がなかったりと「自分自身を信用できない人」なら、充分な効果を発揮できません。
セルフコーチングのメリット
セルフコーチングがどういったものかわかってきたところで、今度はセルフコーチングのメリットについてご紹介します。
スピーディな目標達成が可能になる
外部の誰かにコーチングを依頼する場合、スケジュールを合わせることになります。また、「コーチング」という行為自体が、その性質上マンツーマンで行う形になるため、予約もなかなか取れないでしょう。しかし、セルフコーチングなら自分自身でできるため、いつでもその気になった時にコーチングが可能です。よって、スピーディな目標達成が可能になります。
自分自身を客観視できるようになる
「どんな目標を達成したいのか」「それにはどんな課題を解決する必要があるのか」「自分にとって幸せとは何か」など、常に自身への問いかけを繰り返すことで、自分自身を客観視できるようになります。客観的に自分を見つめることで、他人からどう思われているのか気づきやすくなるなど、他者とのコミュニケーション向上も図れるようになるでしょう。
継続的に成長し、変化できるように
セルフコーチングを行う習慣をつくることで、継続的に成長し変化できるようになります。また、場所や時間も問わずコーチングができるため、「1日1回」など毎日コーチングに取り組むことだって可能です。
セルフコーチングのやり方
セルフコーチングやそのメリットについてわかってきたところで、ここからはいよいよセルフコーチングのやり方をご紹介します。
目標の設定
セルフコーチングの目的は、目標を達成させることです。そのため、まずは目標を設定しましょう。たとえば飲食店のオーナーなら「来月のランチの売上を25%UPさせたい」など、具体的な数字を掲げて決めていきます。また、期限を区切ることで、自分のなかで行動を起こすためのモチベーションを上げる効果もあるのです。
現状を把握する
目標を設定したら、それを実現するために何が必要なのか?何が足りないのか?といった、現状の課題を客観的に把握します。たとえば、ランチの売上が伸び悩んでいるなら「自分の努力が足りないから」「商売の才能がないから」と諦めるのではなく、「ムダな動きがないか」「期間限定メニューを作り、目新しさを出した方がよいのではないか?」など、売上が伸び悩んでいる根本的な理由が見えてくるまで何度も質問を繰り返し、原因を見つけるのです。
行動計画の決定
現状を把握できたら、今度はどうやったら目標に近づけるのか、行動計画を立てていきます。何度もトライアンドエラーを繰り返す必要があるので、たとえば1か月後に目標を達成したいなら「1週間単位で何をするのか」といった行動計画を立てましょう。実際に行動し、効果測定をすることで進捗状況などを確認できます。
継続的にPDCAサイクルを回す
目標の設定と現状の把握、そして行動計画の決定ができたらPDCA、すなわちPlan(計画)・Do(実践)・Check(検証)・Action(改善)のサイクルを継続的に回していきましょう。PDCAサイクルを回すことを習慣化させれば、目標を実現するための道筋づくりがしやすくなります。また、少しでも成果が上がれば、それが大きな自信となるでしょう。
ここまで書いてきたように、セルフコーチングのやり方自体は簡単です。しかし、より効果を上げ精度を高めていくために、日々習慣化させていく必要があります。また、セルフコーチングはやらなくても誰かに責められることはありませんが、その分日々怠らず厳しく自己管理を続けるセルフコントロールができないといけません。上手にセルフコーチングを行い、目標の達成と継続的な成長を遂げましょう。