コーチングは子育てにも活かせる!すぐにできる実践方法とは
コーチングはビジネスに役立つと考える人が多いと思います。しかし、コーチングは子育てにも活用できるのです。最近では、子育てコーチングに関する本も増えてきました。子育てコーチングの団体や講座もあるほどです。この記事では、今すぐ子育てコーチングを実践する方法について解説します。子育て中の人は、ぜひ参考にしてください。
子育てコーチングとは
「イライラせずに子育てしたい」と思っている親御さんも多いはずです。子育てコーチングを実践すれば、子どもの気持ちを受け止めながら、自主的な行動を促すことができます。
■子どもに気づかせる
子育てコーチングでは、大人は子どもに命令せず、子ども自身に考えさせます。「そうやって行動したら、どうなると思う?」と問いかけ、子ども自身に気づかせるのです。子どもの感情を否定せず、気持ちを受け止めながら考えさせます。幼児期から思春期の子育てまで、コーチングを活用できます。
■主体性を育む
自分で考えて行動することを繰り返すうちに、少しずつ子どもの主体性が育ちます。大人になっても、自己肯定感が低く、自分に自信がない人は少なくありません。また、指示待ちタイプの人もいます。そうならないためにも、子どもの頃から自己肯定感を高め、主体性を身につけていくことが大切なのです。
子育てコーチングのメリット・デメリット
子育てコーチングには、メリットがたくさんあります。その一方で、コーチングを実践する親にとってはデメリットといえる点もあるのです。
メリット
子育てコーチングでは、子どもの話を聞くことを大切にしています。子どもにも承認欲求があります。話を聞いてもらい、気持ちを受け止めてもらえれば、安心感を得られます。結果的に自己肯定感が上がるのです。
また、子育てコーチングでは、親が「こうしなさい」と決めつけるようないい方をしません。「どうしたらいいと思う?」と子どもに質問を投げかけます。自ら考えることを繰り返すうちに、自主性、自発性が伸びます。さらには、応用力も身につけることができるのです。
デメリット
子育てコーチングのデメリットは、親にとっては時間がかかり、やや忍耐力も必要となることです。残念ながら、子育てコーチングは即効性があるわけではありません。子どもの困った行動を、すぐに辞めさせることもできません。子どもが自分で考えながら行動するので、あれこれ口出ししたくなっても、ぐっと我慢する必要があります。
また、子どもは失敗しながら学んでいくので、時間もかかります。「失敗するのが当然」」と覚悟して、長い目で見守りましょう。子育てに関する悩みをコーチングですべて解決できるわけではありませんが、1つの有効な手段と考えてください。
今すぐできる子育てコーチングの実践方法
子育てコーチングは難しいテクニックではありません。まったくのコーチング初心者の人でも、今日から実践できることがあります。
■よく話を聞く
コーチングでは傾聴を重視します。子どもが話しかけてきたら、しっかり話を聞きましょう。途中で話を遮らずに、頷きながら耳を傾けてください。「しっかり聞いているよ」という姿勢を見せることが大切です。すると子どもは、「お母さん(お父さん)は自分の話を聞いてくれた」と安心できるのです。
わがままをいったときでも、「そうか、もっとおもちゃで遊びたかったんだね」と、いったん受け止めてあげてください。自分の気持ちを理解してもらえただけで、子どもは落ち着く場合もあります。
■自分で選ばせる
「こっちにしなさい」「こうやった方が早いから、こうしなさい」と、子どもに命令するのをやめてみましょう。「どっちがいい?」「どういうやり方がいいと思う?」と質問して、子ども自身で考えさせてください。急いでいると、「こうやって!」といいたくなりますが、自分で考えて行動する機会を増やしていきましょう。
■質問する
子どもに質問をして、考えさせましょう。たとえば、子どもがジュースを飲みたいとワガママをいったとき、なんと答えたらいいでしょうか。「今飲んだら、夕飯が食べられないでしょ」と頭ごなしで否定するのは避けましょう。
「ジュース飲みたいんだね。でも、今ジュースを飲んだら、夕飯を食べられるかな?」「どうしたらいいと思う?」と質問して、考えさせてください。友達とケンカをしたら、「どうやったら仲直りできるかな?」と問いかけてください。本人が答えを見つけられるような質問をしてみましょう。
すぐにできる子育てコーチングの実践方法について解説しました。親なら誰でも、子どもには前向きに生きる大人になってほしいはずです。しかし、子育てには正解がないので、「この育て方でいいのかな?」と不安になることもあります。そんな人は、ぜひ子育てコーチングを始めてみましょう。子どもの話を聞く、子どもに考えさせるなど、今すぐ簡単に始められます。