意外と知らないコーチングの歴史!注目されるようになった理由とは

公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/01/24


コーチングという用語を耳にしたことはあるけれど、実際どのようなものなのか分からないという人は少なくないでしょう。カウンセリングやティーチングとは異なり、コーチングは未来に向けたアプローチを行います。日本を取り巻く環境の変化に対応するため、近年は日本でも注目されているのです。今回はコーチングの歴史をご紹介します。

コーチングの意味

コーチングは、カウンセリングやティーチングとは異なります。未来に向けてアプローチするだけではなく、コーチングを受ける人も主体的に関わっていくのです。

相手の内側にある答えや可能性を引き出す

コーチングは、相手の話を傾聴して、相手の内側にある答えや可能性を引き出します。カウンセリングやティーチングと混同されがちですが、それらとは別物です。マネジャークラスがコーチングを学んで部下の能力を引き出すようにしている企業や団体などが増えています。コーチングは世の中に浸透してきていますが、いまだに聞き慣れない用語としてとらえられているところもあり、今後も普及活動が進んでいくでしょう。

ティーチングとの違い

先生と生徒、先生と学生とのやり取りのように、生徒や学生に知識がないことを前提に進められているのがティーチングです。ティーチングのコミュニケーションは一方的。しかし、コーチングは双方向のコミュニケーションが特徴です。コーチは相手の可能性を引き出すためのコミュニケーションを行います。

未来志向でアプローチする

カウンセリングでは、過去に発生した事象などに目を向けてアプローチしますが、コーチングは現在と将来にフォーカスしてアプローチします。自分の現在地と将来たどりつきたい場所のギャップをどのように埋めればよいのか、コーチングを通じて相手と議論を交わすのです。この際、コーチングを受ける人自身が現状に満足していない、自分自身を変化させたいなどの欲求を持っていることが条件になっています。

その理由は、カウンセリングのようにカウンセラーが主体的に関わって問題を解決する姿勢ではなく、コーチと相手が主体的になって問題を解決するからです。コーチが答えを提供してくれるわけではなく、自分で答えを見つけるための手助けをしてくれるのがコーチングといえます。

コーチングの歴史

コーチングの歴史は浅く、アメリカでは1950年代にビジネス分野で使用されました。コーチは、馬車に乗っている乗客を目的地まで送り届けるという用語の意味から活用されています。アメリカでは1950年代に、マネジメントするためにはコーチングが欠かせないという考え方が広まり、日本では1997年に国内初のコーチングプログラムを提供するサービスが開始されました。アメリカと日本ではコーチングの歴史の長短があるため、日本ではそこまで広まっていないのも理解できます。

日本におけるコーチング

最初は個人のよりよい人生設計から、日本のコーチングは始まりました。1997年にコーチングプログラムを提供するサービスが開始されましたが、個人が人生をどのように設計していくのかについて扱っていたのが特徴的です。

このように最初は、個人向けのサービスを提供するためにコーチを目指していた人も、徐々に企業や団体などの組織コーチングに関心が持たれるようになりました。その結果、組織マネジメントをになうマネジャークラスが学ぶようになり、教育や医療現場などでも普及するようになっています。

コーチングが注目されている理由

日本を取り巻く環境の変化から、コーチングは求められています。今注目されている理由を2つご紹介しましょう。

人生の選択肢が増加したから

日本の働き方が大きく変化しています。副業の解禁、リモートワークの普及、フリーランスの増加などが挙げられるでしょう。これまでのように、会社に出社して決められた勤務時間に仕事するというスタイルが徐々に変化してきたのです。正社員から業務委託契約に切り替わることも珍しくありません。

このような世の中で、自分はどのように能力を発揮すれば良いのか考えている人からコーチングは支持されています。何かひとつのかたちに縛られて生きる必要がなくなった時代だからこそ、生き残るために必要なスキルを身に付ける必要があるのです。

自立型人材が必要になったから

これまでとは異なり、求められている人材の質が大きく変化しています。過去の成功体験が活用できなくなる場面も少なくありません。上司から与えられた指示通りに業務を進めるだけではなく、自分から行動して結果を残す人が求められています。

まとめ

これまでのように問題が発生した後に対応するビジネススタイルでは、現状を維持するのが精一杯という世の中になっています。緊急度が高くて重要度も高い業務に追われているだけでは淘汰されてしまう可能性があるでしょう。現在は、緊急度が低くて重要度が高い仕事にいかに多くの時間をさけるようになるのかがポイントです。そのように、将来のために種まきをして未来志向で生きる個人や組織は生き残っていけるでしょう。そのためにコーチングは欠かせない存在となっています。

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