エグゼクティブコーチングとはどういうもの?行う目的や効果をご紹介

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/02/22

近年の流動的なビジネスにおいては、経営層が自社の置かれている状況を分析し、必要に応じて考え方や経営のあり方を変えて成長していくことが求められます。そういった背景もあり、今需要が高まっているのがエグゼクティブコーチングです。本記事では、そのエグゼクティブコーチングとはどのようなものなのか、詳しく解説します。

エグゼクティブコーチングとは

エグゼクティブコーチングとは、社長や取締役といった経営層が対象のコーチングのことを指します。的確な意思決定をしたり、後任を育成したりできるようになるのが狙いです。ここではエグゼクティブコーチングの特徴について紹介します。

基本的にマンツーマンで実施

エグゼクティブコーチングは、基本的に経営者とコーチのマンツーマンで行います。まれにマンツーマンでの実施前に、複数の経営層を対象にしたグループでのコーチングも行い、他者の考えや価値観に触れることができます。

実施期間は半年~1年が目処

エグゼクティブコーチングの実施期間は、およそ半年~1年間がほとんどです。ペースは月に1~2回の実施で、時間は60~90分であることが一般的です。しかし、経営者の状態や企業の風向き、ゴール設定などによって実施期間は異なり、長い場合は10年以上継続して行う企業もあります。

エグゼクティブコーチングを行う目的

続いては、エグゼクティブコーチングを行う目的について3つ紹介します。

①:経営者の相談相手をつくる

経営者の中には、孤独感を感じる人もいらっしゃいます。経営者の意思決定には、企業の将来を左右するという大きな期待やプレッシャーがかかります。

しかし、その意思決定に迷ったときに気軽に相談できない状況にあることも多いのです。エグゼクティブコーチングでは、守秘義務をもった第3者であるコーチをつけ、経営者のよき相談相手にさせることが目的です。

②:経営者の後任を育成する

転職や退職もありえるため、社長は永続的にそのポストにいられるわけではありません。そこで重要となるのが、後任の育成です。エグゼクティブコーチングには、これまでの経験から経営者の考え方や視点を熟知したコーチによる、経営幹部候補の社員を育成する目的もあります。

③:経営者のメンタルサポート

経営者は孤独感の中で日々プレッシャーと闘っているため、メンタル面でも大きな負荷を受けることも多いですが、健全なメンタルでいなければ適切な意思決定ができません。エグゼクティブコーチングには、経営者によいパフォーマンスを発揮させるために、メンタルをサポートするという目的もあります。

エグゼクティブコーチングで期待できる効果

続いては、エグゼクティブコーチングで期待できる効果を3つご紹介します。

①:経営者の意識や行動を変えられる

多忙な日々を送る経営者は、直近の仕事に追われて本来の企業ミッションや戦略の意識が薄れてしまうこともあります。エグゼクティブコーチングでは、経営者の頭の中を一度整理させることで、彼らの意識や行動によい変化をもたらします。

②:早く適切な意思決定ができるようになる

エグゼクティブコーチングでは、対話を重ねながら経営者の意思決定のプロセスをサポートします。これにより、1人で抱え込んでなかなか進まなかった経営者の意思決定が、より早く適切にできるようになります。

③:経営者と社員のコミュニケーションが円滑になる

経営者は、コミュニケーションのプロであるコーチの会話のしかたや態度を学ぶことで、自身のコミュニケーションの質を高めることができます。そのため、社員らも経営者と話しやすくなり、企業はそれまでより風通しがよく、有益な情報の行き交う集団になります。

エグゼクティブコーチングの一般的な流れ

最後に、エグゼクティブコーチングの一般的な流れを見ましょう。

①:経営者の意思や目的を確認する

エグゼクティブコーチングにあたって重要なのは、コーチングを受ける経営者自身の意思と、最終的な目的です。何のためにエグゼクティブコーチングを依頼するのか、そもそも本当にコーチを受け入れる余地があるのかを確認するところから始まります。

②:コーチの選定・コーチングの実施

経営者の意向に合ったコーチを選定したら、早速エグゼクティブコーチングが始まります。はじめは、互いの信頼関係を築くためのテーマで対話を重ねつつ、徐々に目的を達成するためのマイルストーンや進め方をすり合わせます。

③:コーチングのふりかえり

エグゼクティブコーチングが終了した後は、コーチからの成果レポートなどをもとに成果の確認とふりかえりを行います。当初の目的が達成できたらコーチングを完全に終了することもありますが、継続的な成果が出せるようになるまで引き続きコーチングを延長するなど、状況に合わせて選択するとよいでしょう。

まとめ

本記事では経営者を対象に行われる、エグゼクティブコーチングについて解説しました。変化の多い現代ビジネスでは、以前よりも経営者が健全なメンタルで適切な意思決定をするのが重要になりました。その経営者をサポートするために、エグゼクティブコーチングの需要は今後も高まっていくでしょう。

経営者がもしいなくなった際の後任育成においても、エグゼクティブコーチングは非常に効果的です。企業がよりよい成果を挙げて成長を続けるためにも、ぜひエグゼクティブコーチングを検討してみてはいかがでしょうか。

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